スマートフォンの普及、そしてInstagramやTwitterなどのSNSブームによって写真というものが非常に身近なものになってきましたね。
本格的な一眼レフカメラを購入して趣味で色々な観光スポットに出かけ、風景写真を撮影する人も非常に多くなってきました。
撮影した風景写真をInstagramやTwitter、あるいはブログにアップして楽しんでいる方がほとんどだと思いますが、
風景写真でお金が稼げたら良いのにな〜
なんて思っている方も多いのではないでしょうか。なんせ一眼レフカメラの機材を揃えたり、色々なところに撮影に出かけるには結構な出費になりますからね。
今回の記事では私自身利用している「ストックフォトサイト」で、趣味で撮影した写真をお金に変える方法についてご紹介します。
CONTENTS
ストックフォトとは?
まず始めにストックフォトについて簡単に解説していきます。超簡単にいうと
「ストックフォト」=「写真素材」
の事です。広告や記事のコンテンツ、あるいはポスターなどに利用できる「写真素材」を販売しているのがストックフォトサービス会社で、自身で撮影しなくても簡単にイメージにマッチした写真を購入する事が出来るので多くの企業やブロガーさんなどが利用しています。
逆にカメラマン側の立場からするとストックフォトに写真を投稿する事で、その写真をストックフォトサービスを通じてインターネット上で簡単に販売する事ができます。
ストックフォトで風景写真を売るメリット
ストックフォトで風景写真を売るメリットは大きく6つあります。
ストックフォトで風景写真を売るメリット
- 趣味で撮影した風景写真で稼げる
- 永続的に稼げる=不労所得になる
- 暇な時に自分のペースで稼げる
- HDDやPCの整理が出来る
- 写真が上手くなる
- Adobeのソフトが無料で使えるかも
メリット1趣味で撮影した風景写真で稼げる
メリットとして一番大きいのは何よりこれまで趣味で撮影していただけの写真で実際にお金を稼げるということ。
InstagramやTwitterに投稿するために色んなところに風景写真の撮影に出かける方が多いと思いますが、たくさん撮影しても数枚SNSに投稿しただけで、あとはHDDのこやしになっていませんか?
せっかく撮影した写真を消すのもなんだし。。。と全く使いもしないし見ることもない写真がHDDに眠っている方は多いんじゃないでしょうか。
実際私もそうで、1TBのHDD5個分ほどの写真がず〜っと日の目を見ることも無く眠っていました。
そんな中でちょっとでも撮影に出かけたり機材に使ったお金の元を取れたら良いなと思って始めたのが私がストックフォトを始めたきっかけです。
メリット2永続的に稼げる=不労所得になる
ストックフォトの場合、一度投稿すれば永続的にその写真で稼ぐ事ができ、いわゆる不労所得になります。良い響きですよね。不労所得。正直大きな金額を一気に稼ぐ事はできませんが、コツコツと続ける事で着実に収益が増えていくので時間があってコツコツ頑張れる方にはオススメです。
メリット3暇な時に自分のペースで稼げる
ストックフォトは完全に自分のペースで、暇な時に作業できる副業です。パソコンと写真の入ったストレージさえあればどこでも作業できるので自宅はもちろん出先でも、気分転換に近くの喫茶店でもどこでも作業できます。
メリット4HDDやPCの整理が出来る
ストックフォトを始めるメリットとして、撮影した写真を全部作品として仕上げる習慣がつくことで、不要な写真を整理出来ます。
最近の一眼レフカメラは高画素化が進んで非常に綺麗な写真が撮れるようになった一方、たった1枚の写真だけで50MB〜100MBにもなるような高画素機もあります。
その分HDDやSSDなどの外部ストレージも容量の大きなものが販売されるようになってきたとはいえ、1TBのHDDなどを使っていても不要な写真の整理をせずにいると割とあっという間に容量がいっぱいになりますよね。
HDDやSSD自体を購入する費用もバカにならないので、不要な写真を整理する習慣がつくストックフォトは一石二鳥です。
メリット5写真が上手くなる
ストックフォトをやっていると、1枚1枚作品として仕上げる習慣がついたり、売れる風景写真について研究することで、写真が上手くなります。
ストックフォトサービスには既に数多くの風景写真が投稿されているので、そんな中で自分の写真を売るためには購入する側が利用しやすい写真について考え、綺麗に写真を現像して、よりクオリティの高い写真を投稿する必要があるので、自然と写真が上達します。
メリット6Adobeのソフトが無料で使えるかも
意外と知らない方も多いと思うんですが、Adobeが運営しているストックフォトサービス「Adobe Stock」で2021年度のクリエイター向けの特典として
1:年間ダウンロード数5000回以上でCreative Cloud コンプリートプラン1年間無料
2:年間ダウンロード数150回以上で下記ソフトの1つが1年間無料
- Creative Cloud フォトプラン(20GB)
- Illustrator
- InDesign
- Premiere Pro
- After Effects
というすさまじい特典がありました。2020年度も達成条件は少し異なりましたが同様の特典があり、私自身PhotoshopとLightroomが使えるCreative Cloud フォトプランをずっと無料で使えています。
2022年度も特典があるかは未だ未発表ですが、これだけでもストックフォトをやる価値は大いにあるかと思います。
なんていったって作品が売れたら報酬がもらえる上に
- Creative Cloud フォトプラン(20GB):月額1,078円=年間12,936円
- Illustrator:月額2,728円=年間32,736円
- InDesign:月額2,728円=年間32,736円
- Premiere Pro:月額2,728円=年間32,736円
- After Effects:月額2,728円=年間32,736円
のいずれかが無料で使えちゃうわけですからね。私は他のソフトは使っていないのでCreative Cloud フォトプランの特典を受けましたが、他のソフトを使っている方にとっては年間3万円以上も浮くので超お得です。
ストックフォト収益の推移と収益の目安
ストックフォト収益推移
みなさん一番気になるのがストックフォトで風景写真を販売して、
実際どれくらい稼げるの?
というところですよね。私自身風景写真のみの投稿で、ストックフォトを初めてからはかれこれ5年くらいになりますが、風景写真のみでストックフォトでどれくらい稼げるのか、私のデータを見ていただくのが手っ取り早いと思うのでまず下記のデータをご覧ください。
2017年1月から2022年8月現在までの私のストックフォトの収益の推移は下記のような感じです。
()内の数字はその年に投稿した新規投稿件数。
2017年の年間収益
- Adobe Stock(140枚):4,813円
- pixta(99枚):1,124円
- 合計:5,937円
2018年の年間収益
- Adobe Stock(197枚):25,716円
- pixta(271枚):10,256円
- 合計:35,972円
2019年の年間収益
- Adobe Stock(573枚):53,583円
- pixta(558枚):13,657円
- 合計:67,240円
2020年の年間収益
- Adobe Stock(800枚):48,607円
- pixta(1035枚):14,149円
- photoac(1826枚):19,491円
- 合計:82,247円
2021年の年間収益
- Adobe Stock(496枚):87,408円
- pixta(692枚):10,256円
- photoac(561枚):33,706円
- 合計:131,370円
2022年の年間収益(8月現在)
- Adobe Stock(163枚):54,229円
- pixta(311枚):4,986円
- photoac(156枚):19,049円
- 合計:78,264円
総収益
- Adobe Stock:274,356円
- pixta:54,428円
- photoac:72,246円
- 合計:401,030円
このように投稿枚数を増やすごとに順調に収益が増えてきました。
私はあまりまじめなタイプでは無いので本当に暇な時にHDDのデータ整理もかねてちょこちょこと投稿していた程度なんですが、地道に投稿していって現在では概ね毎月1万円程度の収益にはなっています。
風景写真投稿1枚あたりで稼げる金額を分析
風景写真を1枚投稿するごとに実際どれくらい収益が増えるのかもう少し深堀りしていきましょう。
ストックフォトサイト各社に私が2022年時点で投稿枚数の合計は下記の通り。
- Adobe Stock:2206枚
- pixta:2655枚
- photoac:2387枚
2022年の年間の収益を2022年時点で投稿していた合計枚数で割ると
- Adobe Stock:87,408円/2206枚=39.62円/枚
- pixta:10,256円/2655枚=3.86円/枚
- photoac:19,049円/2387枚=7.98円/枚
となり、これを更に12ヶ月で割ると
- Adobe Stock:(39.62円/枚)/12ヶ月=3.30円/枚・月
- pixta:(3.86円/枚)/12ヶ月=0.32円/枚・月
- photoac:(7.98円/枚)/12ヶ月=0.66円/枚・月
となります。3サイト合計すると1枚あたり(3.30+0.32+0.66)=4.28円毎月稼いでくれている計算になりますね。単純計算ですが、100枚投稿すれば毎月428円のベースアップ、1000枚投稿すれば毎月4280円のベースアップになる計算です。つまり
毎月1万円の不労所得を稼ぐ場合はざっくり2500枚程度投稿
すれば稼げる可能性があります。実際には売れる写真は何十枚も売れ、売れない写真は1枚も売れないのであくまで参考ですけどね。
風景写真でストックフォトは稼げる?
小遣い程度は稼げるけど月何十万円は結構大変
実際に上記の私の収益を見て、少ないと感じるか多いと感じるかは人それぞれだと思いますがストックフォトという副業において、風景写真というジャンルに関していえば毎月何十万円〜何百万円という金額を稼ぐのはそれなりに大変なんじゃないかと思います。
インターネットでストックフォトについて調べていると「毎月何万円!」みたいな景気の良い記事も見かけますが、風景写真に限っていえば本気の風景写真カメラマンかストックフォトを本業にしているような方じゃないとかなり厳しいんじゃないかと思います。
しかし一方で
毎月少し遠出出来る旅費分くらいは割と簡単に稼げる
という感じなので、私の場合はストックフォトの収益で結構助かっています。年間30万円ほどは風景写真を撮りに出かけるための高速代やガソリン代で使っているんですが、その費用の概ね半分くらいはストックフォトの収益で賄えています。
1度投稿すれば永続的に稼げるのが魅力
ストックフォトは大きな金額を短い期間で稼ぐのにははっきりいって向かない副業ですが、魅力的なのは
一度投稿すれば永続的に稼げる
ということです。真面目にコツコツ投稿できる方なら写真を1000枚投稿するだけで毎月4000円程度の不労所得が得られると考えると結構魅力的なんじゃないでしょうか。
私がこれまで勤めていた会社の場合でいえば、1年間勤めて売上を上げてと結構頑張っても次の年の毎月の給料のベースアップが2万円とかだったので、それならちゃんとストックフォト頑張った方が収入増えるやん。っていう感じでストックフォトに力を入れ始めました。
既にHDDに眠らせている風景写真がたくさんあってコツコツと投稿する時間もある方にはストックフォトはオススメの副業です。
長年風景写真をやられている方なら数千枚くらいの写真を持っている方もいらっしゃると思うので、そういう方なら数ヶ月時間を作って頑張れば数万円の不労所得も可能だとおもいます。
これから参入しても稼げる?
ストックフォトに今から参入しても稼げるのかという点に関しては、上記の私の収益程度でも良ければ今からでも余裕で稼げると思います。ストックフォトという副業について調べると、「既に飽和状態で稼げない」というのを結構目にすると思うんですが、それはストックフォトに対する期待値が高すぎるためなんじゃないでしょうか。
要は1000枚投稿して毎月4000円の不労所得を割に合わないと考えるかどうかです。
私自身ストックフォトを始めた5年前から「今から参入しても稼げない」というのは言われていましたが、私の場合最近投稿した写真なんかも普通に売れているので必ずしも飽和状態だから稼げないというような状況では未だない気がします。
ストックフォトを長年やっていて感じる「飽和状態でも風景写真が売れる理由」を下記にまとめましたので本当にこれから参入しても売れるのかどうか不安な方はご覧ください。
風景写真が売れる理由1 新しい写真の需要
既に多くの素材が販売されていても風景写真が売れる理由の一つ目は、有名な観光地でも「新しく撮影された写真」の需要が一定数あるためです。
写真素材を購入する側が目的の写真を検索する際に、ほとんどのストックフォトサービスでは
- 新着順
- オススメ順
- 販売回数順
で写真の検索ができるようになっています。
企業が利用するにしても、ブロガーが記事などで利用するにしてもやはり有名観光地の「最新の状態」をコンテンツとして利用したいという思いがあるため飽和状態にあっても新しく投稿された写真の需要というのが一定数あります。
一方でやはり多く売れるのは「販売回数順・オススメ順」で上位にある写真素材がより多く売れるので
新着の時点で販売回数を伸ばす→新着順・オススメ順で上位に表示されるようにする
というのがこれから新規でストックフォトを始める方にとっての基本戦略になります。
風景写真が売れる理由2 写真の流行の変化
SNSなどでも昔は「派手でカラフルな写真」が好まれていたのが、今は「淡いエモい写真」が好まれたりと、時代の流れによって求められる写真の表現というのも変化するので、常に新しい表現の写真の需要というのがあります。
昔は表現色の強い写真はリジェクト(審査落ち)される傾向にありましたが、最近は割と表現色の強い写真でも審査を通るようになってきたので、ただの私の肌感としてではありますがストックフォトの運営会社もそのような写真を求めるようになってきたのではないかと思います。
風景写真が売れる理由3 高品質な写真は売れる
シンプルな話、写真素材を購入する側の立場としては「最も美しい写真・高品質な写真」を利用したいという思いがあるため、既に投稿されている写真に勝てるような優れた写真を投稿する事ができればそれだけで単純に売れます。
いやいやそんなプロの写真家みたいな綺麗な写真撮れないんだが?
なんて思う方もいらっしゃると思うんですが、ストックフォトサービスによってはそんなにプロ並みに上手くなくても十分に勝てるような低品質な素材しか未だ販売されていないサイトもあります。
というのも一眼レフカメラで撮影した写真をLightroomなどで現像して綺麗にする事が一般化されたのは割と最近のことで、jpegで撮影されたままのいわゆる「撮って出し」の写真しか未だ販売されていないような観光スポットもあるので、しっかり現像して撮影した写真のクオリティを上げてあげれば、まだまだ既存の写真素材に勝って売上を伸ばす事は十分に可能です。
風景写真が売れる理由4 新しいスポットが毎年誕生する
InstagramやTwitterをされている方ならよくわかると思うんですが、絶景スポットやいわゆる「映えスポット」みたいなスポットは毎年のように新しいスポットが誕生しています。下記のような「新絶景」と題した書籍なんかも毎年のように発刊されていますね。
そんな新しい風景や絶景スポットの写真であれば当然投稿も未だほとんど無い状況なので新規参入でも非常に売れやすい傾向にあります。
オススメのストックフォトサイト3選
ここまで読んで頂いて実際にストックフォトを始めたいという方に私がオススメするサイトをご紹介します。
「ストックフォト」で調べると大手からまだ開設されて新しいサイトまで数多くあり、私自身色々なストックフォトサイトを使用してきたんですが、結局稼げるストックフォトサイトは限られています。
ジャンルによって売れやすいストックフォトサイトは異なるかと思いますが、風景写真が売れやすいのは下記の3サイトです。
Adobe Stock
カメラマンやクリエイターには馴染みの深いAdobe。写真の現像ソフトとして多くの方はAdobeのLightroomやPhotoshopを使用されているのではないでしょうか。そんなAdobeが運営しているストックフォトサイトが「Adobe Stock」。
風景写真も売れやすく、私の販売実績を見て頂いてもわかる通り個人的には最も売れやすいストックフォトサイトです。
日本だけでなく世界中のクリエイターが利用するサービスで、Adobeの運営するストックフォトサービスなだけあって販売されている写真も非常に綺麗でクオリティの高い写真が多い一方で、Adobe Stockのサービスがリリースされたのは2016年の事なので、ストックフォトサイトとしては未だ新しいサイト。
なので日本の風景写真の投稿枚数も未だ飽和状態というほどには多くないので写真を販売する側としてはかなり狙い目のサイトです。
投稿も非常にしやすく、販売単価も高いのでストックフォトで稼ぐなら絶対に外せないサイトですね。ストックフォトでの収益目的じゃなくても、ある程度販売枚数を伸ばすことが出来ればCreative Cloud フォトプランを無料で使えるようになる可能性もあるので普段からLightroomやPhotoshopを使用されている方には超オススメです。
Adobe Stockのロイヤリティ(報酬額)
最低報酬額 | 0.33ドル〜(≒44円〜) |
---|---|
報酬率 | 33% |
ロイヤリティ詳細 | Adobe Stock公式 ロイヤリティの仕組み |
PIXTA
日本向けのストックフォトサイトとして超大手の「PIXTA」。2006年からストックフォトの運営をしているので日本の風景写真に関していえばまさしく「飽和状態」です。有名な観光スポットだとそれこそ何百枚という写真が既に販売されているので、写真を販売する側すると結構厳しいサイトですが、新着順からの販売と新スポット狙いで定期的に売れます。
単品販売の高単価も定期的に売れますが、収益のほとんどを占める定額制の単価が非常に安いのがネック。ただし一番売れやすいAdobe stockと写真の投稿機能が似ておりAdobe Stockに投稿した後ほとんどコピペのみでPIXTAにも投稿できるのでAdobe Stockで写真販売をするならついでにPIXTAも利用するのがオススメ。
PIXTAのロイヤリティ(報酬額)
最低報酬額 | 0.25クレジット=27.5円~ |
---|---|
報酬率 | 22%~58% |
ロイヤリティ詳細 | PIXTA公式 獲得クレジットとお支払いについて |
photoAC(写真AC)
上記2サイトと違い利用者が無料で利用出来るストックフォトサイト「photoAC」。無料の分会員数も圧倒的に多く900万人以上の会員が利用しているサービスですが、販売単価も圧倒的に低いです。
ですが無料なのでかなりの枚数が売れ、私の場合はPIXTAよりも収益自体も多いサイト。販売単価があまりにも低いため既に投稿されている写真のクオリティもあまり高くないものが多く、逆にそこが狙い目となっています。
これからストックフォトを始める方でも非常に売れやすいサイトなのでストックフォト初心者の方には特にオススメです。
ただしphotoACには非常に大きなデメリットもあり、
photoACに投稿した写真は一切の著作権をphotoACに譲渡する
ことと利用規約で定められています。他のストックフォトサービスはそのほとんどが、アップロードした写真の「著作権」は自分が保有したまま「使用権」を与えるという形になりますが、photoACだけは「著作権」まで譲渡しないといけないんです。
そもそもフォトコンに応募したいと思っているような大事な写真はストックフォトには投稿しないですし、実際将来的に写真家として独立したいと思っている方などでなければ特段問題ないといえばないんですが、なんとなくちょっと嫌ですよね。。。
上記の点から他のストックフォトサイトと併用出来ないと勘違いしている方も結構いらっしゃいますが、投稿時に既に投稿している他社ストックフォトサイト・自身のブログ・SNS等のURLを明記する事で他社ストックフォトサイトとの併用も可能です。
ただし著作権は譲渡する事になりますので、それが嫌な場合は投稿をしない方が賢明ですね。
そしてphotoACにはもう一つ大きなデメリットがあり、
タイトル・タグの一括入力が出来ないので震えるくらいめんどくさい
のが難点。Adobe StockやPIXTA、というよりほとんどのストックフォトサイトでは何枚も投稿した写真に一括してタイトル・カテゴリ・タグ付けが出来るようになっているんですが、photoACの場合はタグ付けは一括して出来るんですが、カテゴリ選択・タイトル付けは1枚1枚行わなくてはいけない仕様なのでこれが本当に震えるくらいめんどくさいんです。
そのめんどくささもあって投稿する人が少ない→競合が少ないから売れやすいというのもあると思うんですけど、本当早いところ改善してほしいです。
photoACのロイヤリティ(報酬額)
最低報酬額 | 3.25円~ 人物写真:11円〜 |
---|---|
報酬率 | - |
ロイヤリティ詳細 | ACヘルプセンター |
ストックフォトの始め方〜換金までの流れ
それでは実際にストックフォトで写真を販売し、お金を稼ぐまでの流れを詳しく解説していきます。
ストックフォトを始める大まかな流れは下記の通り
- 身分証明書を用意
- ストックフォトサイトにクリエイターとして登録
- 販売する写真を撮影
- 販売する写真の現像
- ストックフォトサイトに写真を投稿
- 審査に合格
- ストックフォトサイトから自分の写真が売れる
- 換金可能額に到達
- 換金申請
- 入金
一つ一つ詳しく解説していきます。
身分証明書を用意
ストックフォトサイトでクリエイター登録をする際に身分証明書のアップロードが求められます。
- 運転免許証
- 顔写真付のパスポート
などを事前に用意しましょう。
ストックフォトサイトにクリエイターとして登録
身分証の準備が出来たら自分が写真の販売を行いたいストックフォトサイトにクリエイターとして登録しましょう。Adobe Stock・PIXTA・photoACはどこも日本語に対応していますので簡単に登録できるかと思います。
Adobe Stockの場合
Adobe Stockの場合は公式サイトのトップページ最下部に「画像の販売」というリンクがあるのでそこからクリエイター登録を進めます。ちなみにAdobe Stockの場合は写真販売するクリエイターのことを「コントリビューター」と呼んでいます。
PIXTAの場合
PIXTAの場合は公式サイトのトップページ最上部に「クリエイター会員登録」というリンクがあるのでそこからクリエイター登録を進めます。
photoACの場合
photoACの場合は公式サイトのトップページ右上に「クリエイター会員登録」というリンクがあるのでそこからクリエイター登録を進めます。
販売する写真を撮影
ストックフォトサイトで販売するための写真を撮影しましょう。これまでに撮りためた写真がある場合は次のステップへ。売れやすい風景写真については後述しています。
販売する写真を現像
ストックフォトサイトで販売する写真をLightroomなどを使用して綺麗に現像しましょう。
一眼レフカメラで撮影した写真を現像したことがない、そもそも現像って何?という方別記事で一眼レフカメラのRAW現像の始め方について詳しく解説していますのでご覧ください。RAW現像を始めると写真が100倍楽しくなりますよ♪
ストックフォトサイトで販売する写真は大前提として写真素材として販売している商品ですので、投稿した写真は一枚一枚審査されます。photoACは無料サイトの分審査も非常に甘いですが、Adobe Stock・PIXTAに投稿して審査を通過しようと思うとRAW現像して写真を綺麗に仕上げるのは大前提になります。
インターネットの情報を見ていると投稿した写真がほとんど審査に合格せず、意外とここでつまづく方が多いようですが、慣れてくるとちゃんと現像した写真であれば投稿したほとんどの写真が審査を通過するようになります。
ストックフォトサイトに写真を投稿
写真を整えたら実際にストックフォトサイトに写真を投稿していきましょう。各社とも投稿の流れは同様で、
- 写真をアップロード
- 写真のタイトルを記載
- 写真のカテゴリを選択
- 写真のタグ付け
- 投稿
という流れになります。写真の売り上げに直結しますので、写真のタイトルやタグは利用者が検索しやすいものをつけましょう。
審査に合格
投稿した写真は審査され、審査には各社まちまちですが数日〜2週間ほどかかります。はじめのうちは「早く稼ぎたいのに」とやきもきしますが、気長に待ちましょう。
慣れないうちは投稿した写真が審査に通らない事も結構あり、審査落ちした写真は「何故審査に落ちたのか」理由が記載されますので審査に落ちた写真はLightroomなどで適切な写真になるように現像し直して再度アップロードし直しましょう。
審査に通過した場合は登録してあるメールアドレス宛に「○○点の写真が審査に合格しました」などのメールが届きます。
ストックフォトサイトから自分の写真が売れる
審査に合格した写真は実際にストックフォトサイト上で公開・販売されます。
はじめのうちはAdobe StockやPIXTAの場合は売れるまでに数週間かかることもあるのでここも気長に待ちましょう。無料素材サイトのphotoACは非常にダウンロードされやすいので投稿してすぐに売れる可能性が高いです。人物が入っていない風景写真の場合は1件ダウンロードされても3円くらいなので正直喜びもそこまで大きくはないんですけど、
自分の写真を必要としてくれている人がいる
という実感をいち早く感じることができるので、はじめのうちはストックフォトのモチベーションを維持するためにはオススメです。
換金可能額に到達
写真が何枚か売れても実際に換金出来るようになるためには換金可能額に達する必要があります。ストックフォトサイト各社の換金可能額は下記の通り。
- Adobe Stock:25ドル≒3400円
- PIXTA:10クレジット=1100円
- photoAC:5000pt=5000円
上記の換金可能額に達するまでは何枚売れても換金できませんので注意しましょう。
換金申請
晴れて換金可能額に達すればようやく換金申請が出来るようになります。換金申請してから実際に振り込まれるまでの日数も各社まちまちですが、結構かかります。ストックフォトサイト各社の換金申請から入金までにかかる日数・振込日は下記の通り。
- Adobe Stock:7営業日以内
- PIXTA:翌々月10日
- photoAC:最長30日間
Adobe Stockはかなり早く入金してくれるんですが、PIXTA・photoACはかなり遅いです。photoACは「最長30日間」となっていますが、ほとんどの場合30日程度かかるのでここも気長に待つ必要があります。
売れてくると毎月のように換金申請できるのであまり気にならないんですが、正直もうちょっと早く換金してほしいですよね。
入金
換金申請した後は不正ダウンロードや重複ダウンロードが無いか審査され、問題なければそのまま申請した金額が振り込まれます。
私の場合は特に申請額から入金額が減らされた経験は無いのでここはあまり心配する必要はないかと思います。
とここまでストックフォトを始めてから実際に入金されるまでの流れを見て頂いてわかる通り、はじめのうちは実際に収益になるまでにかなりの日数がかかります。
これからストックフォトを始めたいと思っている方はあらかじめ時間がかかる副業だという事は覚悟しておいた方が良いですね。
ストックフォトで売れる風景写真のポイント
次にストックフォトで風景写真を売る上で、売りやすくするためのポイントについていくつか解説します。
ポイント1定番構図は必ず押さえる
風景写真には必ずといって良いほど、「定番構図」というその風景が最も美しく見える構図があります。SNSなんかを見ていても人気の写真はどれも同じような構図で撮影されていたりしますよね。ストックフォトでも売れやすい風景写真はやはり定番構図で撮られた写真です。
そのスポットの定番構図がわからない場合はInstagramで「人気投稿」を見たり、ストックフォトサイトで「販売回数順」で調べてみましょう。
ポイント2有名観光地から押さえる
風景写真の分野で例えば京都で言えば「嵐山竹林の小径」や「蹴上インクライン」など超一級の有名観光スポットの方が売れやすく、マイナーな観光スポットは売れても年間2〜3枚程度なので、ストックフォトを始めたらまずは超人気の観光スポットから撮影して投稿していきましょう。
マイナーなところの方が競合も少なくて売れやすいんじゃないの?と思うかもしれませんが、やはりその分需要もほとんどないので競合が多くても有名観光スポットの新着狙いで売る方が売れやすいです。
ポイント3シーズンの3ヶ月程前に投稿する
桜や新緑、紅葉や雪景色など、風景写真の場合はそのシーズンに合わせて売れやすい時期というのがあるので、現在撮りためた風景写真がたくさんあってこれからストックフォトを始める方はその売れやすいシーズンに合わせて写真を投稿することをオススメします。
そしてそのシーズンの風景写真が最も売れやすいのは
シーズンの3ヶ月前頃
だと言われており、実際私自身の写真の売れ行きを見てもそれくらいが一番売れやすいと感じています。
シーズンの3ヶ月前に投稿して新着から一気に販売回数を増やす事が出来れば「販売回数順」で上位に上がり次年度にはかなり売れやすくなるので桜などの季節ものはここが一番の勝負どころです。
ストックフォトで風景写真を売る上での注意点
注意点1商用利用目的での撮影禁止のスポットは販売しない
特に京都のお寺さんで多いのが「商用利用目的での撮影禁止」のスポット。撮影スポットに「商用利用目的での撮影禁止」と張り紙がされていたり、公式ホームページに記載されていたりするのでそのようなスポットの写真は販売しないようにしましょう。
注意点2視認出来るレベルで人を写さない
有名観光地とかだととんでも無い観光客の数なので全く人を写さないというのは難しかったりするんですが、人の顔がはっきりとわかる状態で撮影された写真はほとんどの場合リジェクトされるか、プロパティリリース(撮影許可と写真使用同意の許諾書)が求められます。
審査に通ったとしても肖像権の侵害で訴えられたりする可能性もあるので視認出来るレベルで人が写ってしまっている写真は投稿しないようにしましょう。もちろんちゃんとモデルさんを用意してプロパティリリースを取得している場合は別です。
審査を通しやすくするポイント
インターネットなどでストックフォトについて調べていてもよく目にするのが「審査が全く通らない」という話。
ストックフォトでは審査落ちする事を「リジェクトされる」などというんですが、ストックフォト初心者の方はまずこれにつまづきます。
私の場合も初期の頃は一生懸命現像してタグ付けしてというめんどくさい作業をした結果リジェクトされてものすごくモチベーションが下がったんですが、下記のポイントを抑えればほとんどリジェクトされなくなります。
ゴミは必ず現像で除去する
投稿した写真がリジェクトする原因のほとんどは「写真に付いたゴミ」です。撮影した写真を拡大してよく見てみると、空などに小さな黒いポツポツが写っていませんか?原因は
- フィルターに付いたゴミ
- レンズの前玉に付いたゴミ
- レンズの後玉に付いたゴミ
- イメージ センサーに付いたゴミ
など様々なんですが、屋外で撮影することが多い風景写真の場合はしょっちゅうこのゴミが写り込みます。
レンズを掃除したりセンサーを掃除したりと色々と気をつけていてもかなりの確率で写り込んでしまうので、ゴミが写ってしまった場合はLightroomなどの現像ソフトで除去してやりましょう。「スポット修正ツール」を使うだけで簡単に除去できます。
特に空に関してはゴミが非常に目立ちやすく、空にゴミが写っているとほぼ100パーセントリジェクトされます。
逆に空以外はゴミがたとえ写っていたとしてもほとんどわからないですし、そこまでゴミの有無をチェックしていたらとんでもない時間がかかってしまうので大事な被写体にゴミが被ってしまっている場合以外は空だけチェックすれば良いんじゃないかと思います。
絞った写真の方が審査に通りやすい
風景写真の場合はF値を大きくして絞って撮影した写真の方が審査が通りやすいです。というよりも、F値を小さく開放で撮った写真は被写体を強調するために意図したボケであっても「ピントが合っていません」という理由でリジェクトされる可能性がかなり高くなります。
たとえメインの被写体にピントが合っていたとしても上記の理由でリジェクトされる場合がかなり多いのでストックフォト用に撮影する写真はF値を絞って隅から隅までピントが合っている写真も合わせて撮影するようにしておきましょう。
ストックフォトで稼ぐ方法まとめ
風景写真でストックフォトで毎月1万円稼ぐ目安からストックフォトの始め方、売れる風景写真のポイントまで解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
これだけしか稼げないのか〜と感じる方もいれば、結構大変そうだな。。。とネガティブな印象を受けた方もいれば、これまで撮ってきた風景写真でそんなに稼げるならアリかも?と感じた方など様々かと思います。
実際そんなに大きく稼げる副業ではありませんし、投稿作業は非常にめんどくさいですが、長く続けていると風景写真を続けていく上での費用面でかなり助かる部分もあるので、個人的にはオススメの副業ですよ♪
風景写真を撮るのが好きだけどお金がキツい。。。
と感じている方は是非ストックフォトに挑戦してみてください。